サトウキビやトウモロコシ、廃木材などの植物資源を発酵させて、蒸留して作られるエ
チルアルコールのことで、天然ガスや石油などの化石燃料から作られる合成エタノール
と区別してこう呼ばれます。植物は、大気中から二酸化炭素(CO2)を吸収する光合成
を行って成長するため、燃焼によってCO2を排出しても、大気中のCO2総量は増えない
ことになります。京都議定書では、バイオエタノール利用によるCO2排出は、排出量と
してカウントされないことになっています。また、植物資源が原料なので、化石燃料の
ように枯渇する心配がありません。バイオエタノールはガソリンと混ぜて使うのが一般
的で、日本では現在法律で3%まで混合できることになっています。ガソリンに混ぜて
使用することにより、二酸化炭素の排出量を削減し、地球温暖化防止に貢献します。
また、石油の使用量が減少することでエネルギー資源を確保でき、さらに、廃棄物の削
減にもつながる地球にやさしいエネルギーとして、大きく期待されています。一方、食
料や飼料として利用できる資源を原料とすることは問題であるという意見もあります。 |