ガソリンエンジンは、高圧電気を点火プラグに送り、放電による火花を作り出して燃料
に着火しています。放電を起こす部分を電極といいますが、着火を行う際に電極は強い
衝撃を受け、次第に消耗していきます。消耗すると着火が遅れたり燃焼に勢いがなくな
り、エンジンの性能が低下します。燃焼状態が悪くなるとカーボンなどが付着し、さら
に火花が弱くなり、失火(着火ミス)が起こってエンジンが不調になります。
電極は細く尖らせた方が火花が強く飛びやすくなりますが、細くするほど衝撃に弱くな
ります。そこで高温に強く耐久性も高い素材として白金(プラチナ)が使われるように
なりました。また、電極を細くすることが可能なイリジウム合金も採用されています。 |