国内で1メーカーしか生産していないエンジンで、シリンダーとピストンを気筒毎交互に2つグループに分け向き合うように水平に配置しています。ピストンの動きがボクサーのパンチに似ていることから「ボクサーエンジン」と呼ばれたり、「フラット」という呼び方もあります。水平対向にピストンを配置することにより、上下方向の振動が少ない、重心を低くできる、などのメリットがあります。デメリットはストローク(シリンダー)を伸ばすとエンジン本体の横幅が大きくなり車体幅を広げる必要があるのでトルクを出しやすいロングストロークエンジンが作りにくいことです。
そのため、ショートストロークのエンジンが主流になっています。また、エキゾーストマニフォールド(排気管)の左右の長さが違うために、独特の排気音を出す特徴があり「ボクサーサウンド」と呼ばれています。 |